IT業界に転職したいと思ってる人が知っておいたほうがいいと思うこと。
ここ何年かでIT業界(というかwebエンジニア)に転職して年収をあげよう!という触れ込みでプログラミングやデザインを勉強している人が多くなってきたような気がしますし、そういうサービスやスクールも以前より活発になってきた気がします。
僕自身は10年ぐらいIT(web)業界で働いていて、数は少ないですが、そこそこいろんな会社の人と勉強会などで話を聞いたり、同じ業界の知り合いなども増え業界の外の人よりは知っている状態だと思うので、転職するならこういうこと知っておいてほうがいいかもな、ということを書きたいと思います。個人の経験談を元に書いているので必ず合っているかどうかは分かりませんが大きくは外してないと思います。
どちらかというと転職する時というより、転職後を見越した話の方がメインになります。
- 選ぶ会社はできるだけオープンに情報を公開しているところがよい
- スタッフブログやイベント登壇が多いところは割とよい場合が多い
- 転職出来たからと言って必ず良くなるとは限らない
- 技術の進歩・変化のスピードが他業種と段違いに早いので基本的に常に勉強が必要
- 採用試験前に合って話すという機会を設けている会社は割と良いところが多い
- (web業界だと)受託と自社開発では働き方が全く違う
- 基本的に英語ドキュメントを読めないと辛い
- 英語ができる方が有利だが、英語が出来たからといって年収が上がるわけではない
- まとめ
選ぶ会社はできるだけオープンに情報を公開しているところがよい
転職サイトやエージェントを使って転職するということもできるので、まあ会社の情報はそんなに知らなくてもぶっちゃけ就職できるのですが、就職後の自分が思い描いていた様子と違う可能性が高くなるので、そのへんのギャップを埋める為にリサーチは必要です。
そのときに情報がオープンになっているところの方がよりギャップによるミスマッチは少ないです。
使用している技術、サービスの状態、社員の様子、社員の活動などなど、オープンになっていればいるほど自分に合っているかどうか判断できます。
スタッフブログやイベント登壇が多いところは割とよい場合が多い
これは、純粋にスタッフの人がどういうことをしているかや、技術的なことに対してどれぐらいの知識やスキルがあるかを判断できるという側面はもちろんあるんですが、こういう活動をやっているということはそれなりに業務以外で時間があるということも示唆できます。
もちろん、一部会社さんでスタッフブログを採用やマーケティングの観点から重視してノルマとして課しているところもなくはないですが、書けるだけの時間は確保できるということなので、日付変わるまでずっと作業していないと終わらないタスクがあるような会社ではないなということは分かります。
またイベント登壇が多いところの会社であれば、同じイベントに参加して直接どういうことをしているのかという話を聞けるチャンスもあります。実際に転職する意思があるのであれば、その旨を伝えることも可能だと思うので採用状況がどんな感じなのかなんとなく判断できると思います。(もちろん採用に全く関わってない人も多いので、それはその人次第という感じです)
転職出来たからと言って必ず良くなるとは限らない
今より高い年収を見込めるからといってIT業界に転職しても労働環境が良くなかったり、労働時間が長かったりとで必ず良くなるとは限りません。
最初は慣れない業務や自分の知らない技術を目の当たりにしてかなり大変になることが考えられます。実際に別業種から転職してしばらくして体調を崩してしまい辞めてしまった人や合わずに全然違う業種へ転職した人も見てきたので、必ずいい方向へ行くとは限らないということを考えておく必要はあります。
技術の進歩・変化のスピードが他業種と段違いに早いので基本的に常に勉強が必要
勉強といっても学校でやるような勉強ではないのはまあ当たり前なのですが、「現状維持は停滞(もしくは後退)」という言葉があるぐらいで、基本的にずっと同じようなことをやっていると冗談抜きで世の中のトレンドと合わずに置いていかれて、価値が下がります。
どのぐらいのスピードで進歩・変化していくかというとwebの業界だと
- 1年前の新しかった技術が流行り・広まりだし
- 3年前の新しかった技術が通常の業務で使うのが当たり前になり
- 5年前の新しかった技術が古い技術となって、やがて衰退していく
というぐらいのスピード感です。
やっている分野で多少ことなるのと、業態によっても違うので完全にこれというわけではないですが、これぐらいだと思っていたほうがよいです。 もちろん使っている手法が変わっていないという会社もありますが、そういうところは技術レベルの市場価値が低いため単価が低くなっていくか、別のところで価値を生み出していく必要があります。
採用試験前に合って話すという機会を設けている会社は割と良いところが多い
逆に採用前に合って話す機会を設けてない会社は、そこに時間を割くだけの時間的余裕がないのといつも人手が足りていなくて今いる人でなんとか頑張って回している状態。なので、採用試験前にこういう機会を設けるのを日常的にやっているところは超激務ということではないかもな、ということは考えられます。
合って話すのは、採用試験ではないので応募しようか迷っている場合や自分の実力がどのぐらいなのか分からない場合に活用すると良いと思います。
(web業界だと)受託と自社開発では働き方が全く違う
- 受託: 基本的にクライアントありきなので、クライアントの都合で振り回されがち。案件が取れていれば会社はまわる。
- 自社開発: ある程度自分たちの裁量で決めれれる。ただしサービスが売れないと死ぬ。
すごいざっくりまとめるとこんな感じになります。
どっちの業態も経験したことありますが、大変さはどっちにもあります。会社の体質によるので大きく変わるところもありますが、受託の方が労働時間は長くなりがちになります。
自社開発はすでに売れているサービスであればある程度余裕はありますが、出来て間もないサービスなどは結構ガツガツ開発してとにかく売上を優先している印象です。
最初は受託をやりつつ、サービスを開発していきサービスが売れたらそっちにシフトしていくという流れをとっているところも多いです。
基本的に英語ドキュメントを読めないと辛い
技術の話が出たので英語の話も僕の中ではセットなんですが、基本的に新しい技術や手法は英語のドキュメントだと思ってください。
なので、英語が全く読めない or 英語を読むのが超苦手という人は新しい情報へアクセスする機会を逃してしまうので、誰かが日本語訳を書いて公開して解説してくれるまで待たないといけません。
もちろんgoogle翻訳などあるので完璧に読めなくてもいいのですが、最低限英語の情報へアクセスしても「ウッ...英語」とならないぐらいなっていく必要があります。
これは転職時になっている必要はあまりないですが、やっていくとだんだん必要になってくるとおもいます。(もちろん求められているスキルレベルによります)
英語ができる方が有利だが、英語が出来たからといって年収が上がるわけではない
さっきと若干矛盾しているようですが、英語圏出身の人と話しても問題ないレベルに頑張って勉強したとしても、必ず年収と直結するわけではありません。
特に通常の業務が日本国内で完結している場合は、たとえ英語が流暢に話せたとしても、それを使う価値を会社が見出だせていなければ価値として給与に反映することはないので「英語できるし大丈夫っしょ」と思っていても意味なかったりします。
もし今現段階で英語が話せて読み書きも問題なのであれば海外で働く or 海外に本社がある日本支社などを視野にいれるほうがいいでしょう。
まとめ
参考になりそうな情報をまとめてみました。参考になったら幸いです。